給与について
なごのどかです。
転職において給与は重要度の高いものですが、転職を5回経験し人事も7年以上やっていると、その重要度と同時にリスクがある事を感じています。
転職を考える上で外せない要素だからこそ、忌憚なく自身の経験談も交えながら書いてみたいと思います。
さて、まずいきなりですが、色々な業界の人事をやってみて思うのは、給与額=実力ではないという点です。
高いから実力がある、低いから実力が低いという風に思い込んでいる人が多いのですが、案外そうじゃなかったりします。
と言うのも、給与自体は会社の利益に左右される場合多く、利益率の高い業界・業種は総じて給与が高い傾向があります。
一時期ソーシャルゲーム業界の給与額が高騰して話題になりましたが、あれだけの給与を出す事が出来たのは、経常利益率が30~40%台という、他の業界と比較して圧倒的な利益率の高さがあった訳です。
で、ここからがポイント。
給与が上がっていく事自体は悪いことはないのですが、転職をする際にそれが自分自身の足を引っ張る事になる事があります。
例えば、前職と同年収で転職する事自体は珍しい事ではありませんが、転職先の給与額に対する期待値が前職と同じと言うケースは殆どありません。平均年収が600万円の会社での600万円と、平均年収が400万円の会社での600万円では期待値が全く違う訳です。
その点をある程度認識をしていないと自分は前職通りやっていたにも関わらず、会社の期待値からするとローパフォーマーと評価される事もあるのです。
これまでそういうケースをいくつか見てきましたが、最悪のケースだと入社して2~3ヵ月で退職になる事も。比較的エンジニアに多いかもしれませんね。
給与あってこそだとは思うのですが、思う以上にしがらみがあるので、色々見てきた自分としては、給与は凄く大事ではありますが、給与額に踊らされて、本質(業務内容や期待されている事)を見誤って欲しくないと思う次第です。